白髪を染めない女はダメなのか?働く女性のエイジズム

フェミニズム・ナウ
Arturs BudkevicsによるPixabayからの画像

働く女性にとって、職場での身だしなみは悩みの種。化粧、ストッキング、パンプス… 見た目を重視して我慢を続けた結果、身体を痛める女性は数知れず。「女性は若く、魅力的に見えなければいけない」という意識、あなたも感じてはいませんか?

カナダのベテラン女性キャスター、Lisa LaFlamme は白髪を染めなかったことによって、35年間勤めたテレビ局から番組の降板を命じられました。LaFlamme は58歳。カナダで最も視聴率の高いニュース番組のキャスターで、複数の受賞歴もある、名実ともにカナダを代表するジャーナリストです。

突然の降板をTwitterで報告するLaFlamme

テレビ局側は断定を避けていますが、局の責任者が LaFlamme の髪に対し難色を示していたこと、報道の仕方をめぐって本人と軋轢があったことを Globe and Mail 紙が伝えています。

著名な女性ジャーナリストの「クビ」に対し、政界や学術界からは「女性に対するエイジズムだ」という抗議の声があがっています。エイジズムとは、年齢による差別のこと。女性は老いを見せてはいけない、若々しく見えなければいけないという社会からの期待は、第一線で活躍する人物に対しても例外ではありません。

白髪が生えるのは年齢に関わらず、自然なこと。欧米ではコロナ禍で美容院に行けなくなったことを機に、白髪染めをしなくなった女性が増えたといいます。LaFlamme も、そのひとりでした。ありのままの自分でいる。その決断が招いたのが、35年のキャリアの終焉とはあんまりです。

女性の外見に対する期待は厳しく、非現実的でもあります。女性は若く見えなければいけない。女性は魅力的に見えなければいけない。自然に逆らってでも、健康を害しても。男性社会だけの問題とも、言い切れません。

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