イスラエル、ガザ、ウエストバンク 停戦後も殺戮続く

badwanart0によるPixabayからの画像

2023年10月、ハマスによるイスラエルへの奇襲から始まった戦争は昨年10月に一応の停戦を迎えた。2023年10月から2026年3月までの期間、ハマスの攻撃によって死亡したイスラエル人は約1,200人、捕虜となった数は250人以上とされている。一方、パレスチナ政府保健省の統計をもとにアル・ジャジーラ紙がまとめた資料によると、同期間にイスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人はガザ地区内だけでも72,000人以上、そのうち停戦が宣言された後の被害は649人に及ぶ。

停戦後、イスラエルとハマス間での大規模な攻撃は行われなくなった。しかしイスラエル軍は民間人を対象に攻撃を続けている。今週日曜日、イスラエルによる空襲で少なくとも13人のパレスチナ人が死亡した。被害者の内訳は男児2人、妊婦、警官9人で、それぞれ難民キャンプとパトカーが狙われた。

被害はガザ地区だけではない。イスラエルからの入植者が住むウエストバンク(ヨルダン川西岸地区)では、同日に車に乗っていた家族がイスラエル軍によって銃撃された。両親と子供2人が頭を撃たれ死亡、同乗していた兄弟も怪我を負った。負傷した12歳の少年は、イスラエル兵が車に向かって発砲し、死亡した4人に対し「犬を殺した」と言ったと証言している。少年はその後車から引きずり下ろされ、殴る蹴るの暴行を加えられた。

米国がイランを襲撃したことも被害の拡大に影響している。ウエストバンクでは陸路が封鎖されたことにより、救急車が速やかに到着することができない。イランへの攻撃が始まった2月28日以降、同地区では入植者が少なくとも5人のパレスチナ人を殺害したと報告されている。

支配しようとする者は人を人として見ない。2024年にイスラエル軍が捕虜として捉えたパレスチナ人男性1人を10人がかりで強姦、拷問した事件があった。その様子を撮影した動画が表面化したことにより、発言を問われたイスラエル国家保安相は「国家安全のためにはいかなる行為も許される」と発言、議会では与党政治家が「ハマスの人間には何をやってもいい」と発言している。

戦争では男も女も、子供でさえも、蹂躙され殺される。奪う者と奪われる者の2者しかおらず、自分に選択権はない。

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