スペインで生理による有給休暇の取得が法律で認められることになりました。生理休暇の制度化はヨーロッパ初の試みです。
2月16日に可決された法案によると生理休暇は原則3日間、症状が重い場合に限り5日間までの延長が可能。休暇の付与には医師の診断書が求められますが、発行にかかる費用は国の社会保障で補助されるとのこと。
法案を推進したのはフェミニストを公言する内閣府のイレネ・モンテロ(Irene Montero)大臣。生理に苦しむ女性への誤解や偏見を解消する手立てとなることが期待されています。
歴史的な快挙の一方で、政府与党や労働組合からは生理休暇の制度化に対する懸念の声が上がっています。雇用主が今まで以上に女性を雇いにくくなるのではないか。症状が適切に診断されない場合はどうするのか。
変化には論争がつきもの。スペイン政府の決断が社会をどう変えていくのか、時間をかけて見守る必要があるでしょう。