日常化するポルノ 低年齢化が社会にもたらす影響は

あなたがポルノを初めて目にしたのは何歳のときでしょうか。

イギリスの調査機関が14歳から18歳の若者4,000人を対象に行ったアンケートによると、平均にして12歳、最年少は3歳からポルノを見ているという結果が出ており、若者の5人に1人が日常的にポルノを見ていると答えています。

コンテンツの入手先はツイッターが最多、次いでアダルトサイト、インスタグラム、スナップチャットなどが挙げられています。いま30代の私が子どもだった頃から、時代がずいぶんと変わりました。

流通している性的なコンテンツの多くは暴力的な内容です。詳細は今回割愛しますが、少し調べればお分かりいただけるでしょう。問題はこうした情報が簡単に得られるようになり、若年層の間で性の教科書として浸透した結果、人の尊厳を無視するような行為が日常化してしまっていることです。

2021年にイギリスの政府機関「Ofsted」が発表した調査では、女子生徒の8割以上が何らかの性的嫌がらせを受けたことがあると答えた一方、嫌がらせを日常の一部と捉え、抵抗や報告をしない傾向にあることがわかっています。

若年齢で有害なポルノを目にすることは、男性と女性、双方にとって不幸な結果に繋がり得ます。私は小学生のころ暴力的な成人向け漫画を目にしてしまったことがあり、恐怖は今でも胸の奥に残っています。

一度得た情報を消すことはできません。大人が出来るのは、子どもをできる限り有害な情報から守り、知ってしまった時には向かい合って対話していくことくらいでしょうか。

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